マルタで

 

忙しない日々が嘘のように

 

18時のディナーで20時の就寝

 

当然のように朝は早起き

 

 

ライムストーンの色で固められた町並みが宿す静けさ

犬の遠吠えが朝を告げる

 

 

さて、論文を書かなくてはいけない切羽詰った状況で

 

でも穏やかな日々の中に身を置いて、ちょくちょく観光しながら生活。

 

迫る締め切りを前によく分からなくなるのは

 

マルタへ来た理由や意味だ。

 

 

もしかしたら理由なんて何通りも考えられて

その時の自分の状況に合わせてどうにだって言うことが出来るのかも。

 

英語を聞いて理解して自分の意見を発する練習。

 

それが出来るように努力すること。

 

 

大学院に入って国際学会に出たときに、

物怖じせずに応対できるだけのヒアリング能力と表現力を身につけるため。

 

これ。

 

 

でも、それと同時に、

こうして自分の居場所から離れて、独りになる時間を欲しい

と思っていたのかもしれない。

 

自分の生活を見直す上でも色んなことが分かる。

 

自分が主役の生き方をしていない。

他人任せの人生になっていて、情けなくなる。

 

自分が主役。自分が主役。

 

自分はどうなりたい?

何をしたい?

 

何が出来る?

 

自分は弱い人間で、決めたことも守れない。決めることすらためらう。

 

大切なのは、自分の直感に従う勇気を持つこと スティーブ・ジョブズ

 

海外に行っても自分は自分。

他人に遠慮がちな自分がそこにいる。

踏み込めない自分がそこにいる。

 

自分はこう思ったからこうしている。

自分の意思決定にもって自信を持たなくてはいけない。

 

他人と衝突する資格があるのは、そういう自分の意思が反映された行動に自信を持っている人間だけ。俺にはそれがないんだろう。

 

自分なりの考えを曲げない。

人に嫌われたくない。口論になりたくない。

相手を困らせたくない。

 

そんな根底にある想いを何とかしたい。

 

嫌われたくない ⇒ そんなに自分のこと完璧だと思ってるの?

 

ー何でそんなこと思うのか?

自分という存在は誰の瞳にも「いい人」として映っていたいから

 

ー何で「いい人」として映っていたいの?

いい印象で相手の心の中に残っていたいから?

 

いや、きっと心の中に残るのは、そんなソフトで空気みたいな存在じゃない。

 

もっとグイグイ懐の中に踏み込んでくる人間